Mindful Diving™とMindful Diving Instituteの紹介。そして、最初の100のセンターへの招待。
Luis Miguel Gallardo教授 著 · World Happiness Foundation創設者・会長
バリの満月の夜。プルナマと呼ばれるその夜、私は水深10メートルで静止し、今、自分が教えていることを実践しました。何もしないことです。静かな1分間。呼吸は自然に続いていました。注意も自然に広がっていきました。頭上では、月が水面に銀色の線を描いていました。そのとき、どのダイバーも感じたことがありながら、ほとんど誰も言葉にしてこなかったことに気づきました。海は瞑想の場なのだと。ずっとそうだったのです。ただ、私たちが口にしなかっただけでした。
ダイバーは70年にわたり、今この瞬間に触れる感覚を「ダイビングの魔法」と呼んできました。ゆっくりになる呼吸。静まる心。すぐそばを泳ぐことを選んだウミガメに寄せる、不思議なほどやわらかな気持ち。私たちは、この内省的な体験の上に世界規模の産業を築きました。そして、あらゆることを測ってきました。ただ、人々がまた海へ戻ってくる、その理由だけは測らずに。
50年前、「森林浴」や「ブルーヘルス」という言葉を使う人はいませんでした。今では、どちらも認められた分野です。今年、The Lancet Planetary Health誌は、e-co-flourishingの枠組みを発表しました。人の豊かな生は、生態系の豊かさとともに追求すべきだという考え方です。ダイバーがずっと身を置いてきた場所に、科学がようやくたどり着きました。そこで私たちは、その海の章に名前をつけることにしました。
私たちが築いたもの
Mindful Diving™は、ダイビングにおけるウェルビーイングの世界初の国際基準です。ひとつのコースではなく、ひとつの運動です。その基準を守るのがMindful Diving Instituteです。評価基準を策定し、研究の基盤を整え、指導者を育成し、認証シールの監査を行う基準策定機関です。国連ECOSOCの特別協議資格を持つWorld Happiness Foundationによる取り組みです。研究プログラムは、サラゴサ大学医学部のJavier García Campayo教授が率いる、同大学の観想科学講座を拠点としています。
基準の確かさを支えるのは、その透明性です。だから私たちは、これまでどのダイビング団体も行ってこなかったことに取り組みました。基準そのものを、版を明示して一般公開したのです。7つの柱、各レベルの要件、行動規範、そして基準を守るガバナンス。認証シールが何を求めているか、誰もが正確に確認できます。そこに意味があります。
学習の道筋を「The Descent」と呼んでいます。MD-1 Mindful Diver™からMD-5 Instructor Trainer™までの5段階です。各レベルには、自分のペースで進めるオンラインコースがあります。学習時間は、レベルに応じて約6〜16時間です。試験は文書化された基準に従い、安全上重要な設問の不正解を、ほかの設問の得点で補うことはできません。どのレベルも、水中での実践をもって修了します。監督下で2〜4回のダイビングを行い、ダイバーが記録し、ダイブセンターが確認します。知識はオンラインで。認定は海で。すべての資格は、QRコードで数秒以内に確認できます。
すべての実践は、ダイビングを支えるために設計されています。ダイビングの妨げになることは決してありません。Mindful Divingは、SSI、PADI、CMAS、RAIDを補完するものであり、それらから独立しています。指導団体の基準、ダイビング計画、インストラクターの判断が常に優先されます。公開された4段階の手順は、世界中のどのブリーフィングにも組み込めます。ダイビングに意図を定める · 潜降中に3回、長く息を吐く · 1分間静止する · 安全停止で感謝する。
成長する認証シール
この基準を導入したセンターは、Mindful Diving Center™の認証シールを掲げます。私たちは、あえて金・銀・銅を採用しませんでした。金属は順位を示します。サンゴ礁は成長します。段階はSeed、Branch、Reef。センターは表彰台に置かれるのではなく、水の中に根づいていきます。毎年の更新は、「The Current」と呼ぶ節目のセレモニーです。2027年6月8日、世界海洋デー。世界中のMindful Diving Centerが、それぞれ1回のダイビングに共通の意図を込めます。この運動の共有ログブックは、潮が満ちるように明るく彩られるでしょう。
World Happiness Foundationから生まれた取り組みだからこそ、大切にするものを測ります。ダイバーは、コース開始前と、確認済みの最終ダイビング後に、任意かつ匿名でウェルビーイングの簡単な調査に参加できます。センターは、その変化を集計した結果を専用ダッシュボードで確認できます。今この瞬間への気づき、ストレス、つながりが、どう変化したか。人に変化をもたらしていることを、誠実に、謙虚に示せるダイブセンター。その役割は、もはや空気の充填だけにはとどまりません。
最初の100のセンターへの招待
現在、私たちはFounding 100を選定しています。この基準をともに形づくる、100のセンターです。創設メンバーとなるセンターには、創設者名簿への掲載、3年間固定の創設時条件、すぐに学習を始められるスタッフ向け受講枠、The Currentの第1期への参加、そして基準評議会の見直しに意見を寄せる機会が用意されています。100の枠が埋まった時点で、募集は終了します。これは文字どおりの定員です。
センターを運営していて、決める前にまず体験したい方へ。Mindful Briefing Toolkitは、世界中のすべてのダイブセンターに無料で提供されています。印刷できる準備確認カード、バディ間の合意事項、デブリーフィングカード、静かな1分間のガイドが入っています。今週、一度、マインドフルなブリーフィングを実施してみてください。水面に戻ったゲストの表情を見てください。その表情に、導入の意味が表れています。
私たちは、マインドフルネスを学ぶためにダイビングを利用したのではありません。マインドフルネスを通じて、海がずっと生き方を教えてくれていたことに気づいたのです。
水から上がっても、ダイビングは終わりません。真に深く身を浸す体験は、陸に戻ってから始まります。そして、私たちの業界にとって、その始まりは今です。その形を、ともにつくりませんか。
基準 · Founding 100 · 無料ツールキット
The Surface Interval
ダイビングとダイビングの間に読む、短い手紙。実践の記録、研究、インスティテュートからの便りを届けます。